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07年05月30日 町村長コラム 原村長コラムVol.4(広報はら 平成18年5月号より)


 3月議会で珍奇な現象が起きました。少子化対策として最大の力を注いでいました「すこやか原っ子誕生祝金条例」案の審議中、次々と退席する議員が続出し、定足数を割り込んで採決するに至らず、審議未了廃案という形で議案が葬られたのです。

 そもそも議会の賛否には賛成か反対しかなく、中立というものは存在しません。ですから態度を決めかねている議員がそのまま在席しますと、賛成しないのですから反対となってしまいます。この議案の理念からは、反対と受け取られるのはあまりだという心理で、退席となったのではと思われます。というのは反対討論をした議員でさえも2人も退席してしまったのですから、そう解するのが自然です。
 もし定足数割れ廃案を狙ったのだとしても、明確に否決という形で議案を葬るのではありませんから、この議案の理念は否定しにくかったのでしょう。委員会審議では可決すべきものとされたのですから、余計にもそうです。かくして原村議会は勿論、県下市町村議会でも希有の議事例となりました。
 本村は福祉の村といわれます。しかし少子化対策は進んでいません。村の将来を憂い、先進的、意欲的に取組まなければなりません。「すこやか原っ子誕生祝金条例」案は第3子以上に合計百万円を支給しようというもので、金額は少々大きいのですが、出生率の改善に成功した先進地の事例でも、説得力のある金額となっています。この案は老若問わない住民の意見や、総合計画での集落懇談会での住民提案から生まれました。少子化時代、多子を育てる人たちへの応援ぐらいは村をあげて行なっていきたいものです。少子化対策と子育て支援、うまくバランスすることによって、人口減少のスピードは緩むでしょう。
 老人保健は岩手県沢内村等の老人福祉から発っしていますし、介護保険は滋賀県水口町の在宅介護がモデルです。小さな自治体の挑戦こそが国を動かす原動力となるのです。

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