07年07月13日 町村長コラム 原村長コラムVol.8(広報はら 平成18年9月号より)
十八年七月豪雨は、この地方に大変な災害をもたらしました。科学者寺田寅彦は「災害は忘れた頃にやってくる」と言っていますが、まさにその通りとなってしまいました。公共事業は常に治山治水や地震対策など、防災に努めていますが、それでも災害は起ってしまいます。
防災対策はどんなに密にやってもそれで良いということはなく、自然の方が上回ることはあるものです。ましてや近来の財政難では矛先は公共事業に向きますから、事はやゝこしくなります。
目一杯の防災事業をやっていて防げなかったのなら、人々の怒りも持って行き場はあるのですが、そうでないところに、むずかしさがあります。ましてや予想される防災事業は全部やったとしても、災害を100パーセント防ぐことなど到底不可能なことですから、私たちは公私ともにこれへの供えを怠ってはなりません。
日常から災害への知識や研究、危ういと思われる所の改善、事例の勉強、防災グッズの準備々蓄、防災訓練、仲間意識の高揚等が大切となるのであります。
さて今回の雨は原村で317ミリでした。お陰さまで急峻な地形を抱えていない本村では、被害も最少の範囲で済み、安堵したところです。諏訪湖周辺の3市町では昭和58年以来の大被害となり、心からお見舞申し上げます。特に岡谷市では市制施行70周年の中で、1名の死者も出たことはありませんでしたが、今回は8名もの死者が出てしまい、土石流の怖さをまざまざと見せつけられました。天災と言うの他ないものだと思います。
この様な時、人は兎角その備えを言々したがるものですが、予想していない所にやって来るのですから、防御といっても自ずから限界があったというものです。
一旦起ってしまった災害には、人々の全智全能と最大限の協力で、救助救護と再建復興を果さねばなりません。ボランティアや義援金援助が欠かせません。私たちは常に惻隠の情をもっていることが大切です。


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