08年03月27日 町村長コラム 原村長コラムVol.3(広報はら 平成19年11月号より)
「日本で最も美しい村連合」というのがあります。北海道美瑛町の浜田哲町長の提唱で結成され、下伊那郡大鹿村など7町村で発足しました。失ったら二度と取り戻せない日本の農山村の景観や環境文化を守り、将来にわたって美しい地域を守り続けることで、観光付加価値を高め、地域資源の保護と地域経済を発展させて行くことを目的としています。
フランスに「フランスで最も美しい村協会」というのがあり、小規模ながら歴史的な遺産に富み、街並が美しく、その景観保護に力を入れているコミューンを「フランスで最も美しい村」として認定しています。フランスの人たちが旅先を決定する際の判断材料となり、ガイドブック等で紹介されますが、文化、歴史、景観を守る責も負います。
フランスでのこの運動は、イタリア、ベルギーにも波及し、2003年には「世界で最も美しい村連合」が設立され、カナダ、オーストリア、ドイツも加盟を予定するに至っています。いずれも財政効率論でない主体性で、小さな村のままで地域づくりを行っていこうとしている国々です。
「日本で最も美しい村連合」は「フランスで最も美しい村協会」からその基準について了解を得ており、「世界で最も美しい村連合」からも参加承認を受けています。「日本で最も美しい村連合」はその後、木曽郡木曽町・開田高原地域等を加え、現在11町村となっています。
さて美しいというからには、その景観が美しくなければならないことは言うまでもありませんが、他のものも美しくなければなりません。宮崎県綾町の前田穰町長は綾町3つの美として、自然の美、人情の美と、有機農業と年間100万人の来訪者を迎える里らしく、食材料の美をあげています。わが原村も、景観も人情も十分美しいと思うのですが、最近残念なことを仄聞(そくぶん)します。それは夜陰に乗じてハウスのビニールが切り刻まれたり、作物に除草剤をかけられたり、草刈機で刈られたりというのです。たった1人の不心得者で、地域の公序良俗は台なしです。
私たちは皆でゴミ一つ落ちていない美しい景観を守り、人情の機微に富んで、ブランド力豊かな美しい癒しの里を作っていきたいものです。


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