原村はらむら
原村ブログ
10年08月27日
原村長コラムvol34(広報はら 平成22年6月号より)
諏訪大社御柱祭が終了しました。下社建て御柱で大きな事故が発生し、亡くなられた方には心からのご冥福をお祈り申し上げます。
さて、諏訪人の御柱にかける思いには格別なものがあり、どこからこのパワーが生まれるかと思います。そしてそのパワーが実に長い間、持続するのです。長いプロセスを上社に例をとれば、仮見立、本見立に始まり、厳冬の中での祈願を経て抽籤式で最高に盛り上がり、地区担当の御柱が決まります。更に雪中奥山での伐採、衆をたのむ伝統技術の綱打ち、メドデコや木やりの練習、数知れない細かな準備と打ち合わせ。この上ない一体感が醸成され、担当地区毎の結束が高まります。何がこうまで人々をかり立てるのでしょうか。御柱祭のもつ不思議な力です。それは神事と共に一大娯楽であり、深く人々の心の中に入っているのです。
皆が仲間であること、皆で一体となること、そしておのおのが精一杯自己現実が果せること、御柱祭の魅力でありましょう。でも屹度心のどこかで、こうすることに限りない至福の念を感じているのだと思います。皆と一緒に一体となって御柱祭をすること、それはどこかで幸せを感じているのであって、だから無償の行為にも拘わらず自発的に、熱中していけるのでしょう。そしてこれは日本の祭り総てに言えることなのです。幸せ度は自分の脳がいかに評価するかで決まり、脳科学からみると幸せを感じるのに特別な豊かさなど必要とされません。
祭りは政ですので、神代の時代においては幸福追求の手段だったのかも知れません。祭りにより民衆の気持ちを一つにして進むことが必要とされたのでしょう。政教分離ではなく、政教習合が当時の人々のやり方だったのです。それはさて措き、祭りを行うことによって、地域をこよなく愛する気持ちがより増長され、隣人との人間関係もより強化されますから、地域の絆は一層強いものとなることが期待されます。地域づくりの原動力が育まれるのです。
私たちは御柱祭の余勢を駆って、醸成された地域の一体感を更に伸長し、良い地域づくり、良い村づくりに繋げて行かなければなりません。
















